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選挙の開票

私にとっては、初めての選挙。とにかく何でも自分で見て聞いて経験するべく、開票会場へも行きました。開票の様子を一般の人が見ることができるなどということは、それまで全く知りませんでした。各候補者の陣営から関係者が来場し、観客席から開票の様子を見ながら、逐一選挙事務所に報告したり、マスコミ関係者が「選挙速報」のために情勢を判断するために会場にいるのが一般的だと思います。

開票会場内外では、警察官が警備をしているようで、マスコミ関係者もたくさんいたようです。私は、 マスコミ関係者にも顔が売れていないのか、まさか候補者本人が現れると思っていないのか、質問されることもなく、開票会場を見渡すことができる2階観覧席に到着しました。

開票所に持ち込まれる投票箱には、鍵がついています。投票管理者と投票立会人が、全ての投票箱の施錠を確認するために投票箱の周囲を一周した後、投票箱管理者が鍵を開き、投票箱の中身を白い布がかけてあるテーブルの上に全て出します。全投票用紙がテーブル上に出されたことを確認するため、投票箱が空であることを投票管理者、投票立会人が確認をします。

開票作業が始まりました。
開票作業では、最初の段階でテーブルを開票従事者が取り囲みます。それぞれに、手で投票用紙を取り、自分の前にすえられた各候補者名の書いてある籠に置いていきます。自分の名前の書いてある籠に投票用紙が入れられて積み上がって様子を見ていると、妙に緊張したことを覚えています。私は選挙事務所に戻って待機するために、この後会場を出ましたが、夫と私の子ども達は報告係として最後まで現場に残ってくれました。

次に、候補者名が正しいことを確認して100票ずつの束にします。それをさらに間違った混入がないかどうかを確認した 後、カウンターにかけ、100票で結束します。何度も、用心深く点検をします。 100票の束を5束あわせて500票束としま す。この500票束を候補者名の書いてある開票立会人の前のテーブルに積み上げます。そのテーブルの束が積み上 げられる量を2階の観覧席から、ざっと数えて情勢を把握するのです。選挙の開票速報が500票単位で出るのはこのためです。

当日投票分の開票が済んだら、期日前投票分の開票が始まります。当日投票分ではトップだったのが、期日前投票分が加わって2位になってしまったのが、残念です。 刻々と変化する情勢を見守り続けた家族は、さぞ胃の痛い思いをしたことと思います。

選挙立会人は、無効票や、紛らわしい記載のある投票用紙の判定などを協議し、最終的には、選挙管理委員会が判定をします。今回の市議会議員選挙では、「橋本」候補と「平木」候補がいたので、「橋木」や「平本」などと書いてある票があれば、どう判定するのかというようなことが現場で審議されます。 最後に、投票数を選挙管理委員長が発表し、集計用紙に署名と印鑑を押します。さらに、それを終えると、ダンボール箱に全部の投票用紙を詰め込みます。封印のテープを貼り、再度、印鑑を押します。この箱と中身の投票用紙は、次の選挙の開票まで保管するということです。途中で、裁判があれば、開封することもあるようです。

当選人は、開票結果に基づき得票数の多い順に決められるのですが、一定の得票数に達しないと当選人にはなれません。また、めったにありませんが、得票数が全く同じになってしまった時は、くじで当選人を決めたりすることもあるそうです。

投票日当日のテレビ・ラジオによる「当確」報道は、マスコミ各社が独自に行っているもので、選挙管理委員会が出しているものではありません。選挙管理委員会は、全ての投票が確定した時点で当選人名と得票数を発表します。以前に、テレビでの「当確」報道のままに「当選万歳」をした選挙事務所で後に確定票数がわかった時に「落選」だったという例があったと聞き、私の選挙事務所でも「確定票数」が発表になるまで、「万歳」を待ちました。

開票が始まってから「万歳」まで約1時間半の時間でしたが、本当に「長い」1時間半でした。

 
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神戸市会の議場

 

1.議場の所在地

神戸市役所1号館の24階までが市役所、25階から30階までが議会棟と呼ばれます。25階へは専用エレベーターがあって、直接、議会棟に上ることができます。 議場は、29階と30階部分にあり、吹き抜けになっています。本会議は誰でも傍聴することができ、 30階にある傍聴席から、議員の座席を見下ろすことになります。誰が何をしているのか、丸見えです。

2.議員の座席

議員の座席は指定席で、各座席に番号が付けられており、名札が用意されています。本会議場に着席したら、寝ていた名札を立てますが、立てられた名札の数を自動的に数えて、正面に出席者数が電光掲示されます。会議終了後は、名札を元のように寝せて退席します。 新人議員が前列から座ります。期数を重ねるほど、席は後ろになります。国会と同じ方式です。 車椅子を使われる議員の誕生で、最前列の通路そばの座席の椅子を撤去し、車椅子で出席できるように改修されました。また、議長前の演壇へもスロープが整備され、車椅子のままで発言のために登壇できるようになりました。議場の中もバリアフリー化が進んでいます。

3.発言席

それまで72名の定員だった神戸市会が、平成19年4月の選挙から69名に定員変更され、議場もそれに伴った変更がありました。3席余裕ができたので、最前列の市長の真前の3席を使って、再質問のための発言席が設けられました。議長前の演壇で代表質問をした後は、再質問のための発言席に移動してのやりとりが続けられます。

4.インターネット中継

本会議の様子がインターネット中継されるようになりました。議長前の演壇での発言から再質問まで、本会議3日後から1年間ご覧いただくことができます。いずれも固定カメラでの撮影になるため、再質問席の近くの議員は、常に画面に登場することになっています。

5.撮影禁止

本会議、各委員会は、特に許可を得た人以外は、写真やビデオの撮影をすることができません。私たちも、政務調査員に写真を撮ってもらうようにしています。

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神戸市会の運営

1.会派

2人以上の議員で結成することができますが、所属議員数が5名以上いれば「交渉会派」と呼ばれ、2人~4人所属の「非交渉会派」とは取り扱いが別になることがあります。人数が多いほうが、発言時間などが長く与えられます。議会運営上の問題も、会派間の協議により決定することがあります。 また、本会議における発言は、全て会派代表制を採っており、委員会においても案件(議案・請願・陳情)に対する賛否の態度は、会派として表明することになっています。

2.定例会・臨時会

議会には、定例会と臨時会があり、定例会の回数については、条例により年4回と定められています。

1)定例会 

1.第1回定例市会(35日間、2月下旬~3月下旬)  当初予算の審議等
2.第2回定例市会(15日間、6月中旬~6月下旬)  正副議長等の選任等 
3.第3回定例市会(35日間、9月中旬~10月下旬)  決算の審議等
4.第4回定例市会(10日間、11月下旬~12月上旬) 翌年度予算編成に向けた総括質疑等

2)臨時会

特定事件の審議のために必要な期間、必要に応じて召集されます。

3.本会議

1)開催回数

本会議は、定例会および臨時会の会期中に開かれるもので、定例会においては16回(第1回定例市会は5回、第2回定例市会は3回、第3回定例市会は5回、第4回定例市会は3回)開催されます。

2)発言ルール

1.発言人数  会派代表制(各会派1人)を採用しているが、所属議員数が15人以上の会派は、 場合によって2人で発言することもできます。

2.発言時間  質疑・議案外質問については、会派の規模に応じて配分された「会派割時間」と会派の所属議員数に応じて配分された「議員数割時間」の合計です。
会派割時間  交渉会派:非交渉会派:無所属議員=5:3:2
討論については、各会派とも原則として10分程度とされています。

3.発言順位  質疑・議案外質問は大会派順に、討論は反対者と賛成者が交互に行います。

4.発言方法  議長の許可を得て、登壇して発言することが原則です。

5.発言回数  質疑・議案外質問は3回、討論は1回を超えることはできません。

6.発言通告  本会議で発言する場合は、定められた日までに前もって議長への通告が必要です。

4.常任委員会

議会運営の効率化を図るため、議案等の予備審査を行う機関として、条例によって設置されています。 神戸市会議員は、必ずいずれか1つの常任委員会に所属します。 総務財政委員会、文教経済委員会、 福祉環境委員会、建設水道委員会、港湾交通委員会、都市消防委員会の6委員会が設置されています。

5.特別委員会

 特定の事件を調査・審査するため、必要の都度、議会の議決により設置され、その下に理事会があります。

1)今期設置された委員会

  • 外郭団体に関する特別委員会
  • 大都市税財政制度確立委員会
  • 空港・新産業に関する特別委員会

2)毎年設置される委員会

※予算特別委員会

正副議長を除く全議員で構成し、3つの分科会を設置して、当初予算および関連議案を審 査します。なお分科会では、局別審査を行い、全体で市長・副市長等に対する総括質疑を 行います。

※決算特別委員会

予算特別委員会と同様で、全議員で構成します。

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