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発言記録

それでは、都市計画総局担当事業の中から、数点について質問をさせていただきます。
景観行政について
 神戸のまちづくりを「景観」という視点から市全体を大きく捉え、魅力あるまちづくりを進めるにあたっては、都市計画総局の果たす役割が大変重要であると思います。そこで、「景観」を遠景と近景から捉えてお伺いいたします。

(1)遠景である眺望景観について
 まず、遠景である眺望景観についてお伺いします。
 六甲山系の山並み、海や港と市街地が一体となった景観など、神戸は素晴らしい眺望に恵まれており、まちの大きな魅力になっています。海辺から見た山並み、市街地から臨む山並み、また市街地から臨む港の景観については、守るべき大きな財産だと考えています。しかし、神戸は市街地から海、港が大変近いにもかかわらず直接見ることができません。このたび波止場町の水上警察署のポートアイランドへの移転計画が発表され、都心ウォーターフロントの整備の一環として、市街地から港が見えるような眺望確保への一歩だと今後の進展に期待をしているところです。
 今月10日には都市景観審議会から「神戸らしい眺望景観の形成について」の答申が提出されました。都市計画総局においては、この答申を踏まえ、今後、具体的な眺望景観形成のための誘導基準を定めていくとのことですが、現時点での考え方、及び今後の進め方についてお伺いいたします。
(2)近景であるまちなみ景観について
 また、魅力あるまちづくりにおいては、眺望を守るということだけでなく、まちなみを守り育てるということも重要だと思います。神戸では、北野、旧居留地や南京町といった特徴あるエリアがあり、神戸らしさを形づくっている大きな要素になっています。今後、神戸らしいこのようなまちなみを守り育てるためにどのような取り組みを行っていくのか、お伺いいたします。
(再質問)
 市街地から見た山並みが見えるように確保しておくことは神戸の魅力を守るためには大切ですが、必ずしも一律に高さ制限をするのではなく、逆に例えば、このエリアだけは超高層ビルの集積を誘導するという考え方もあると思います。ニューヨークに行けばウォールストリートには高層ビルが立ち並び、世界の金融の中心であることを観光客でも感じます。日本国内でも東京に行くたびに東京駅周辺や品川駅周辺には新しい高層ビルが次々に建設されていて、経済が元気であることを実感します。歴史的な北野、旧居留地、南京町などの特徴あるまちを残しながら、中心市街地の一部のエリアに集中的な高層ビル群を誘導することで、元気な経済を象徴するような特徴あるまちをつくる、あるいはポートアイランドの先端医療センター周辺は、特に先進的なビル群を形成して「先進医療のまち」を建物群でも訴えかけることはできると思います
 この地区にはこんな建物しか建てられない、という規制をかけることが必要な場合もありますが、制限条件があったとしても特にその場所での立地の意義が認められる場合には、柔軟な運用を考えていく必要もあるのではないかと考えますがいかがでしょうか。

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三宮駅周辺整備について
 現在、三宮駅周辺では阪神三宮駅の東改札口工事と合わせて、三層ネットワークの整備が行われています。現在、工事中のデッキや地下道が完成すればより一層の利便性の向上が見込まれると期待しています。しかしながら、三層ネットワークの完成にあたっては、まだまだ工夫するべき点があると思います。交通結節点でもあり、神戸観光の玄関口でもある三宮駅周辺の大規模な改良ですから、この機会にできる限りの整備をするべきであると考えています。
  例えば、駅前に車をつけて車椅子の方が乗降するスペースを設ける、観光バスの発着スペースを設ける、タクシー・一般車の各専用エリアを整備して車の流れをスムーズにする、シティループとの連携を強化する等、ユニバーサルデザインの観点から、また、神戸観光の玄関口として魅力を高め、神戸を訪れる観光客の増加を図るという観点からも、やるべきことは多いと思います。
  これらのことを実現するには、もちろん神戸市だけでできるものではなく、関係者、特にJRとの協議が必要であり、また、かなりの時間と費用を要すると思いますが、神戸のまちの魅力を高めるには実現していかなければならない重要なことだと考えます。ご見解をお伺いいたします。

 
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建築データバンクについて
 神戸には、北野の異人館、旧居留地内の近代建築、近代港湾施設等、神戸らしい優れた建築が数多く残されています。建築を勉強している東京の友人のお子さんが、教授から「神戸に行ってたくさんの建築物を見て勉強してきなさい」と言われたと聞きました。神戸には建築を志す人達にとって、学ぶべき建築物が多く残されているのだと改めて認識しました。現存する歴史的文化的価値のある建築の保存活用を支援することは重要だと思います。
  民間でもこのような手作りの案内をつくられております。神戸のまちを歩くときに、こんなに魅力的な建物がありますよ、というご案内です。私達のようにボランティアで観光案内をする市民にも大変好評で、掲載されている建物の説明をすると観光客も喜ばれることが多くあります。神戸市でもこれまでに「神戸建築物語」などの情報発信をされているようですが、平成20年度には、施設の構造等に関するデータを収集した「神戸建築データバンク」の構築が始まりました。
  保存すべき建築物が所有者の事情によって取り壊されてしまった例もあったことを考えますと、対象建築物の所有者への技術的支援とともに、市民・地域と一体となった保存活用のための情報発信の取り組みなどへと発展させていかなければいけないと考えます。
 今後、「デザイン都市・神戸」の推進に向け、「神戸建築データバンク」の調査結果をどのように活用し、さらに展開していくのか、お伺いします。

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施工業者・指定確認検査機関・違反建築物への指導について
  建築物に関する事件・事故については、耐震偽装やエレベーター事故、個室ビデオ店の火災など頻繁に起こっており、ここ数年、建築物の安全性に対する信頼が大きく揺らいでいます。
 このような状況の中、都市計画総局においては、平成20年度に制定した「神戸市建築物の安全性の確保に関する条例」にもとづき、指定確認検査機関の中間・完了検査現場への立会調査や、小規模な雑居ビル等への立入調査などを実施したと伺いました。しかし戸建住宅の駐車場の屋根などは、建蔽率の問題で最初つけられなくても施工業者は平気で検査後につけることを勧めたりしています。市民は詳しい法律などは知らず、屋根をつけたいという気持ちだけで工事を依頼してしまうことがあり、現実には多く設置されています。
 建築物の安全性の確保は、市、指定確認検査機関、建築主、所有者、住民それぞれがその意識をもって取り組むべきことですが、やはり、神戸市が行うべき役割をしっかり行ってこそ、安全性が担保されるのだと思います。
 そのような意味で、施工業者への指導や指定確認検査機関への指導、違反建築物の是正指導、そして市民への啓発が重要であると考えますが、その現状及び今後の取り組み方針についてお伺いします。
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鉄人プロジェクトの推進について
  昨日の交通局の審議でも質問させていただきましたが、今日はその建設費用の一部を補助するなど新長田の鉄人28号プロジェクトに対し積極的な支援を行っている都市計画総局に改めてお伺いいたします。
 私もこのモニュメントがまちの賑わいづくりの起爆剤になればと願っていますが、ただ、これを建設するだけでは、人気が出たとしても単なる一過性のものになってしまうと思います。この夏、東京のお台場で開催された「ガンダム」のイベントは期間限定のものでしたが、ゆりかもめの乗車制限が必要なほどの人気だったと聞いています。鉄人28号もあふれるような人々を呼びこむ「スター」になれるでしょうか。
 先日いただいたマップを持って、長田のまちを歩いてきました。マップにはなかなか魅力的なことが記載されていますので、楽しみにでかけたのですが、一巡してみて「もう少し工夫がいるのではないか」と思いました。何度も訪れたくなるような工夫、口コミで宣伝したくなるような工夫が必要だと思います、
 交通局では現在、地下鉄海岸線新長田駅構内に実物大鉄人壁面ラッピングを掲げたり、企画列車を走らせたりという宣伝をされています。
例えば、鉄人28号を知らない世代も多いので、決まった時間に決まった場所で鉄人の映像を流すとか、地下鉄海岸線新長田駅や新しくできるインフォメーションギャラリーで鉄人のテーマソングを流して鉄人のまちのイメージを積極的に打ち出す仕掛け作りを、都市計画総局が進めてはどうでしょうか。
また、新長田でなぜ横山光輝氏なのか、なぜ鉄人28号と三国志なのか、知らない人も多いので、新長田と横山光輝氏とのつながりも、もっと楽しくわかりやすく市民にも観光客にも訴えかけていかなくてはいけないと思います。「水木しげるロード」などは、特徴のある取り組みで、様々なメディアでの広報も活発にされていることが功を奏していると思います。
現存のシューズプラザなど特色ある場所を、新しい鉄人28号などと結んだ回遊性向上をめざして魅力アップを図ったり、大正筋等商店街の広い道幅を利用して、賑わいを演出する企画を地域の声を活かしながら、産業振興局と協力して継続的に行うなど、いろいろなことが考えられると思いますが、都市計画総局として今後どのように取り組んでいくのか、お伺いします。


(要望)
再開発事業完了後、そのまちに住み続けていくのは地域の人々です。今回の鉄人28号も地域の方々の熱い思いがあったからこそできたプロジェクトであったと思います。まちの賑わいづくりということでは、地域がその熱い思いをもって取り組みを継続していくことはもちろんですが、最初の質問でもとりあげさせていただいたように、特徴のあるまちの佇まいの形成や観光客誘致については、やはり神戸市の都市計画総局、交通局、産業振興局に加えて、国際文化観光局を巻き込み、全庁的プロジェクトとして、メディアの有効活用の方法も含めた積極的広報などにも取り組んでいくことを要望しておきます。
(要望)
神戸には密集市街地があちらこちらに残されています。また、昔都市整備がされたまちでも経年劣化で危険な箇所が発生している場所もあちらこちらにあります。局長が「最低限のまちの安全は守る」答弁されたその考え方を進めていただきたいと思います。密集市街地の中には私道があって整備に市が乗り出すことに課題があったり、いったん都市整備がされているため、再度の整備は難しい場所もあると思いますが、保健福祉局の施策も「自分の地域で暮らす」ことを推進していますし、神戸市全庁をあげて、「安心・安全なまちづくりを進めてくださいますよう要望しておきます。