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発言記録

 神戸市が「住み続けたくなるまち、訪れたくなるまち、持続的に発展するまち」づくりを推進するために、企画調整局が先頭にたってどのような役割を果たしていくべきなのかという観点から、4点質問をさせていただきます。
EST(環境的に持続可能な交通体系)社会実験を踏まえた回遊性向上策について
今年3月に策定された「港都 神戸」グランドデザインの中に、都心・ウォーターフロントにおいて「人」を中心とした回遊ネットワークを構築することが掲げられています。これまでにも私が質問で取り上げて参りましたように、この地域を東西に連続性のある魅力ある拠点としていくには、自家用車の都心への流入規制やそれにあわせた環境にも人にも優しいLRTなど新しい公共交通の整備、市民や観光客が散策できるような幅の広い遊歩道、自転車専用道路や駐輪場整備など、回遊性に優れた魅力あふれる交通体系を、各地域の特性を活かしつつ、全地域に統一性を持って整備していく必要があると考えます。
「歩いて楽しい魅力的な都心」づくりの実現のために、平成19年にはKOBEST2007と銘打った交通社会実験が実施されました。沿線住民の期待も大変高く、地元や商業者の参画を得たイベントも行われた、「グランドデザインの先取り」ともいえる実験でした。
 この社会実験の結果をどのように検証・総括し、今回のグランドデザインや第5次神戸市基本計画に活かしているのか、お伺いいたします。
〔再質問①〕企画調整局の役割について
私は、グランドデザインにかかげられている「人」中心の回遊ネットワークについて、共感するところが多いと思っています。市長が「都市間競争に打ち勝つために、ウォーターフロントの一体性を高め回遊性を高めていくことが大事であるという認識のもと、企画調整局を調整役として、各局連携した政策会議でデザイン都市推進を進めていく」と以前に述べられました。そのことをふまえて、まちづくりにあたって、今後「港都 神戸」グランドデザインが絵に描いた餅にならないよう、調整役としての企画調整局が、他局とも連携しどのように推進していくのか、ご見解をお伺いいたします。
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活気と賑わいのある魅力あふれるまちづくりについて
都心・ウォーターフロントのみならず、神戸を全体として活気と賑わいにあふれる、魅力あるまちとして発展させていくためには、人々の集まる「賑わい」づくりに様々な工夫が必要であると思います。
 たとえば、ヨーロッパ街にはイルミネーションやオープンカフェ、さらにはワゴンマーケットなど、多様な魅力が賑やかにあふれています。そんな魅力を作るには、「神戸市協定道路」の制度をもっと広く有効に地元商店街に活用してもらうことが大事だと思います。地元商店街と行政が連絡を密に取りながら、「賑わい」づくりのために何が必要かをキーワードとして、協定の柔軟な運用や制度の見直しなどについて連携していく必要があるのではないでしょうか。
 一方、都心・ウォーターフロントの魅力づくりを考えると、三宮センター街、元町商店街など都心域の商店街を核として「賑わいのある商店街づくり」を推進することが肝要です。
 このような施策を進めるにあたっては、産業振興局や建設局、都市計画局さらには中央区役所など関連する部局がたくさんあると思いますが、先ほどの回遊性向上とも併せて、都心域の活性化という観点から、企画調整局が要となり、縦割り行政に横串をさして、大局的、戦略的に推進していただきたいと思いますが、ご見解をお伺いいたします。
〔再質問②〕農産物直売所の設置について
先日の本会議で、我が会派の人見議員から、神戸らしい農漁業の振興に向けて、神戸の特産品の認知度向上や消費拡大のため、都心部での直売所設置等を提案しました。
 本会議では、「市民が身近な場所で市内産農産物を購入しやすい環境作りに努める」という答弁でしたが、都心・ウォーターフロントにおける直売所設置は、グランドデザインに記載されている「マルシェなど公共空間の一層の活用」であり、企画調整局としても積極的な推進を各関係部局に働きかけていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。
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子育て対応窓口について
 「次世代の子どもを育む会議」に関連してお伺いいたします。
これまでの議事録を拝見して感じますのは、子育て家族の悩みはつくづく多種多様だということです。私自身も3人の子ども達を育ててきましたが、その時々で本当にいろんな悩みを抱えていました。一口に子育てといっても、妊婦特有の妊娠中の悩み、出産への不安から始まり、乳幼児・小中学生・青少年と発育段階によって違った悩みも生まれてきます。その上、児童虐待・ネグレクト・DVなど家族全体で抱えることになってしまう大きな課題もあります。
 これら多様な課題を抱えた親や子の悩みに対して「駆け込み寺」のような存在として、一本化した対応ができる窓口部署を作ることができたらいいのではないかと考えます。子育てに関する施策を一元的に統括する部署を市役所本庁に作り、それに加えて、まずは各区の区役所などに「子育てコンシエルジェ」のような部署、または人員を配置できないものでしょうか。そこで全て解決することを目指すのではなく、どこに相談したらその問題を解決することができるのか、道筋を示すことのできる案内人がいることで、悩んでいる人のサポートができると考えます。局長のご見解をお伺いいたします。
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ポートアイランドの活性化と交通施策について
まち開きから30年が経ち、ポートアイランドを取り巻く環境は大きく変化しています。ポートアイランド1期では、港湾機能に加え、住宅や商業施設、コンベンションやファッションなどの様々な都市機能を併せ持つ海上都市として、これまで先進的なまちづくりが行われてきました。しかしながら現在では、施設の老朽化に加え、住民の高齢化、定住人口の減少、商業施設の撤退などにより、まちの賑わいがなくなり活気が失われているように感じます。いったん成熟した後、衰退しつつあるように思えるエリアがある一方、1期への新たな大学の進出、2期での医療産業都市の進展、神戸空港の開港、中央市民病院の移転やスーパーコンピュータの立地など、新たな活力の芽が育ちつつあることも確かです。
しかし残念なことに、歩いていける距離でありながら、住民と研究者が相互に行き来することはほとんどなく、1期と2期は空間としても心理的にも分断されており、真ん中に「空洞」ができてしまっているように感じられるのが現状で、「まち」としては問題が多くなっていると感じています。
 企画調整局では、平成21年度以後、ポートアイランドの活性化の検討のために予算計上していますが、22年度の取り組みも含めて、具体的にこれまでどのような検討を行って来たのか、お伺いいたします。
〔再質問③〕ポートアイランドの全体の活性化について
ポートアイランドで働く人々や大学生、島内の住民が、集い、憩い、楽しめるような施設や、学生達がアルバイトで働く場等が少なく、「たむろする」ような場所や「赤ちょうちん」もないので、夜になれば住民以外はみな、島外に出てしまうのが現状です。
2期の各施設で仕事をする研究者達が1期に住み、あるいは訪れて食事や買い物をする、また1期の住民が2期の各施設を訪れる機会を作り理解を深めるということができれば、相互に交流ができ、活気ある街となり、住宅エリアの抱える問題解決の糸口の一つになるのではないか、と以前にも質問させていただきました。外国を含めて神戸以外からの研究者が移住してきやすい環境を整えることが必要不可欠であると思います。市営住宅の転活用については本会議でもとりあげられましたが、研究者達の住まいをそのようにして用意することも検討すべきだと思います。住居、食事や買い物をする場所、銀行、託児所など、快適に住み働ける都市環境を再整備し、緑や水を配した憩い楽しめる環境があれば、多くの人が行き交う活気のある街になり、さらなる企業・研究者の集積が進んでいくと考えます。
関西全体で国際総合戦略特区を申請し、ポートアイランド2期の医療産業都市や神戸港も大きな役割を果たすとされていますが、日本の成長戦略を担う国際戦略拠点としての発展を目指すのであるならば、尚更、具体的な活性化策が望まれると思います。今後、ポートアイランドの全体の活性化について、どのように進めていくつもりなのか、お伺いたします。
〔再質問④〕ポートライナーの混雑対策について
ポートアイランドへの大学進出、ポートアイランド2期への企業立地の進捗や神戸空港の開港などにより、ポートライナーの混雑状況は深刻な状況です。4年前の3大学開設時から何度も取り上げさせていただいていますが、大学生が約8500人、医療産業都市には209社が進出し4400人が働いているという現状は、すでに昼間人口は夜間人口15000人に比べて約1万人は多いという状況で、通勤通学時間帯のピーク時には住民は電車に乗ることもできないことがあります。
 神戸市では、ポートアイランド2期へのさらなる企業誘致を進めていますが、これ以上の過剰な混雑は企業誘致の点でも不利に働きかねず、また神戸空港利用者や中央市民病院をはじめとする病院利用者の方々にも大変な負荷となる可能性があり、まさに「まったなし」の状況です。
中央市民病院向けに三宮駅と病院を結ぶ直通バスも運行を始めているのは一つの解決方法だと思いますが、抜本的な対策も含めて、混雑緩和をどのように進めるのか、ご見解をお伺いいたします。
〔再質問⑤〕県立こども病院の医療産業都市への誘致について
県立こども病院は小児・周産期医療の全県拠点病院として診療機能の一層の充実を図る必要があるため建て替え整備を進めており、高度専門医療を提供する医療機関との緊密な連携が望めるポートアイランドも有力な候補地だと伺っています。県立こども病院の誘致も含め、医療産業都市構想のさらなる推進はポートアイランドの活性化のためにも、神戸経済全体の発展のためにも大変重要な課題だと考えますが、ご見解をお伺いいたします。
 神戸には海があり山もあります。神戸市民として誇りを持てるまちであってこそ、神戸の魅力を感じていただくことができ、何度でも訪れたい、そしてこの街に住んでみたい、住み続けたいと思ってもらえるのだと思います。市民にとっても、神戸を訪れる人にとっても魅力的な神戸のまちづくりを推進するため、企画調整局が要となり、各局が連携して施策を進めてくださいますよう要望して質問を終わらせていただきます。
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