民進党 神戸市会議員 平木ひろみ Think globally,Act Locally
文字サイズ
Hiraki Hiromi平木ひろみ公式ウェブサイト神戸市会議員 中央区選出市民のための政治を!市民の声、家庭の声を市政に!市民が人間として誇りを持てる神戸に!
平木ひろみ後援会お問い合わせはコチラから平木ひろみ後援会

発言記録

地域主権と大都市制度のあり方について
 現行の指定都市制度は50年以上も前に「暫定的な措置」として創設されたものですが、現在指定都市は旧5大市から19市にまで拡大しています。
地方自治体及び国の役割に関する規定は、事項別に明確に区分できるものではなく、包括的な権限・税源の移譲がされていないため、指定都市独自に大都市戦略を展開する自由度は極めて低いといわざるをえません。人口減少や少子超高齢化など社会構造の変化は地域によって様々であることに加え、経済社会のグローバル化や情報化などの進展によって世界的な都市間競争が激化しており、地域の個性を掘り起こし独自の戦略を打ち出すことが求められています。
新たな時代の状況と課題に的確に対応していくためには、大都市が基礎自治体として住民に身近な施策に柔軟に対応するととともに、日本の成長を牽引できる大都市の機能高度化を視野に入れた新しい地方自治制度が求められており、今、国と地方のあり方はもちろん、二重行政の見直しを含めた県と市のあり方についても十分な協議をし、大都市制度のあり方について見直す時期にきています。
 矢田市長は、現在、指定都市市長会の会長であり、来年度以降も継続して会長を務められることになりました。新しい大都市制度として「特別自治市」を提案されていますが、どのように大都市制度改革を進め、地域主権を推進しようとされているのか、市長の方針をお伺いいたします。
ページの先頭へ
関西イノベーション国際戦略総合特区と神戸医療産業都市について
 現在、関西イノベーション国際戦略総合特区申請中ですが、1次、2次とも高得点を得て3次評価の公開ヒアリングの対象に選ばれました。我が会派としても、特区としてぜひ指定されることを願っております。 この特区で、ここまで集積してきた医療産業都市を神戸の強みを活かした特徴あるクラスターとして、どのように発展させていくのでしょうか。 先日、韓国の仁川・テグ市への視察団に加わらせていただき、韓国の経済発展の勢いを感じてきました。どちらも国家戦略として経済自由区域の指定を受けています。仁川市では、61カ国と国際路線が就航し、過去6年連続サービス世界一の評価を受けている仁川空港を擁する強みを活かし、仁川医療観光財団を設置し、国際医療機能評価を1463件取得するなど、医療観光産業の育成を図ろうとしています。テグ市は先端医療複合団地の開発を進め、医療サービスと観光を組み合わせた「医療観光」に積極的に取り組み、先月は神戸市営地下鉄の中でも大々的な広告をかけられました。いずれの市も神戸を参考にしながら医療産業の発展を目指してきており、今後も神戸との連携を図りたいとの意向を表明されています。
 先端医療やバイオ研究などに加え、検診など健康づくりや、医療機器づくりの産業集積など、神戸が特徴を活かして他都市との差別化を図り、「アジアで一番の医療産業の中心」になるために、神戸市がどのような戦略を描いていくのか、改めてお伺いいたします。
ページの先頭へ
滞在型観光の推進について
(1)「光の都」神戸 の推進について
 神戸の観光入込客数は年々増加していますが、日帰り観光客が多いのが実情で、滞在型観光を誘致していくことが神戸の観光産業にとって、大きな課題であり、我が会派としても「光の都」神戸 の推進を主張してきました。
先日、訪問団で訪れた韓国のソウルでは、街中に流れている川にかかる橋をライトアップして魅力アップを図っていました。我が会派が提案してきた「光の都」神戸の中では、「神戸イルミナージュ2011」や「夜景鑑賞バス」が今年実現に至り、大変好評を得ていますが、未だ残された課題についてどのように取り組んでいくのか、お伺いいたします。
例えば、三宮駅の周辺のLEDライトアップをフラワーロードへ続け、神戸税関や旧生糸検査所まで、さらには神戸大橋まで続けるなど、中心となる「光のロード」として拡充させる取り組みを進め、「夜の楽しみこそが神戸の魅力」と思わせるような展開が必要だと考えます。
 先日の我が会派の質疑に対して、夜間景観形成に取り組む推進組織を設置したい旨の市長の答弁がありましたが、その後、海上保安庁など関係機関との調整も含め、どのような進捗状況か、お伺いいたします。
(2)摩耶ビューラインについて
 香港、長崎、函館など夜景を見に観光客が集まる街では、市街地から視点場までのアクセスが非常に充実していて、短時間で夜景スポットに行くことができ、視点場周辺にはレストランや商店があってにぎやかでとても魅力的です。
神戸は、せっかく1000万ドルと言われる夜景をもちながら、視点場までのアクセスの悪さと、視点場の魅力の乏しさで、せっかくの観光資源を十分に活かせていないのではないか、とこれまでも度々質疑して参りました。
摩耶ビューラインの継続が決定されたことを受け、最寄り駅からケーブルカーまでのアクセスの改善や、六甲山と摩耶山をつなぐ山上の移動手段の確保などが、今後、六甲・摩耶の賑わいづくりを進める上での課題であると考えます。改めて夜景観光推進を進め、六甲・摩耶の観光資源を最大限に活用し、一体的な賑わいづくりを展開することで滞在型観光の推進を図るべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。
ページの先頭へ
小学校外国語活動について
 私は15年前の小学校外国語活動導入初期の頃から、地域の英語サポーターとして、小学校の先生方と一緒に試行錯誤しながらカリキュラム編成に取り組み現場で授業をしました。現在も、小学校英語指導者認定を受けている者として質問をさせていただきます。
小学校外国語活動は、「音声を中心に外国語に慣れ親しませる活動を通じて、言語や文化について体験的に理解を深めるとともに、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成し、コミュニケーション能力の素地を養うことを目標」とすると文部科学省で定義されており、今年4月から小学校5、6年生で年35時間が必修となりました。
私は駐在員家族として、アメリカで6年間生活をし、子ども達3人を現地の幼稚園、小学校に通わせました。私達夫婦が一番大切だと考え、周囲が英語ばかりの環境の中で、家庭で努力したのは、子ども達を「日本人として」育てることでした。日本語を自由に聴き話し、日本文化を理解し、しっかり日本語で考えることができなければ誇りを持った日本人として育ちません。誇りを持った日本人として育たなければ、真の国際人になることはできないと考えました。
私は、そういった意味において、小学校外国語活動はしっかりと目標を見定めて進めなければ、国際人を育てるどころか、英語アレルギーを生むという、全く逆の結果になってしまうのではないかと危惧しておりました。しかし、コミュニケーション能力の育成を図ることが目標であり、小学校の時期に英会話能力を育てることを主眼としないという方向性が文部科学省で固まってきたことで、むしろ積極的に推進していきたいと考えるようになりました。
 神戸市では、「必修化に向けてしっかり体制を整えてある」と昨年度末に予算特別委員会で教育長にお答えいただきましたが、現場の状況はどうでしょうか。
小学校外国語活動の目標は、「英語学習」や「英会話能力」の育成ではないにもかかわらず、現場では学級担任が熱心にパターン練習で「単語」や「英語表現」を覚えこませようとしたり、板書して単語のスペルや文型を教えようとしたり、地域の方が張り切って「英会話」を教えようとしたり、というようなことが起きています。
「英語学習」や「英語表現」「英会話」が主眼となり、文型、時制や冠詞などの文法や、表現上の些細な間違いばかりに目が奪われれば、むしろ児童の自然なコミュニケーション能力を阻害するようなことになり、却って逆効果になってしまいます。
 神戸市では、学級担任が中心となって授業を進めることを基本とし、英語を母語とするALTが定期的に各小学校に派遣され、必要に応じて地域人材であるES(イングリッシュサポーター)の協力を得ることになっています。ESが地域人材であるかぎり、確保できない学校はどうするか、ESの資質はどうか、という問題があります。小学校外国語活動についての理解はもちろんのこと、英語力や指導レベル、サポート意識など、ESの個人的資質には違いがあります。英語で仕事ができる、英会話ができるからといって小学校外国語活動を教えられるわけではありません。信頼できるESを、学級担任の頼れるサポーターとしてしっかりと位置づけ、学級担任に過度な負担を強いないよう、学校間格差が生じないよう、有効に活用していく道筋を教育委員会がつけていくべきです。
 そこでお伺いいたしますが、小学校外国語活動を統括する教育委員会が各小学校としっかり連携を図り、地域でES人材を発掘し、その人材を全市で一括登録する制度を作り、登録する際にはレベルチェックや研修を実施し、登録後は必要に応じて小学校にESを派遣することとし、授業評価や認定制度などを作り信頼できる人材を育てるなど包括的に整備してはいかがでしょうか。教育委員会としてのお考えをお伺いいたします。
ページの先頭へ