民進党 神戸市会議員 平木ひろみ Think globally,Act Locally
文字サイズ
Hiraki Hiromi平木ひろみ公式ウェブサイト神戸市会議員 中央区選出市民のための政治を!市民の声、家庭の声を市政に!市民が人間として誇りを持てる神戸に!
平木ひろみ後援会お問い合わせはコチラから平木ひろみ後援会

発言記録

市民生活に密着した事業を展開されている交通局に対して、数点お伺いいたします。
収入増対策について
 平成24年度予算を見ると、自動車事業・高速鉄道事業ともに乗客数が減り、その影響で前年度に比べて収入減となっています。地下鉄海岸線は開業以来、毎年乗客数が増えているものの、その増加はわずかであり、今後も順調に乗客数が伸びていく保証はありません。また西神山手線と市バスは、減少傾向が続いています。少子超高齢化社会に向かい、今後通勤・通学客数が増えると期待することは難しく、今後も乗車料収入減の傾向が続いていくのではないかと思います。
 駅ナカビジネスの推進など、さまざまな収入を増やす努力をしておられると思いますが、バス・地下鉄の厳しい経営状況を抜本的に解決するためには、駅ナカビジネスの取り組みだけでは限界があり、根本的に乗客数を増やすことが最も重要であると考えていますが、どのように乗客増を図っていくのか、交通局としてのご見解をお伺いいたします。
ページの先頭へ
改善型地方公営企業としての存在意義について
 公共交通を担う交通局は改善型地方公営企業として、これまでにも経営改善の努力を重ねてきていることは評価しています。「経営計画2015」の中でも、民営化ではなく改善型地方公営企業として市民サービスの向上に取り組むと謳っています。
 しかしながら、大阪市営地下鉄や市バスの民営化問題や、姫路市、明石市での市バスの民間移譲決定など、各都市とも公営企業として事業継続していく難しさに直面しているのが現実です。
 神戸市の交通事業審議会の答申にもあるように、改善型地方公営企業として事業継続していくためには、あらゆる経営改善を行うことが必須条件だと考えます。
 市民の足の確保を第一義に経営努力をしている交通局としてどのように今後さらなる経営改善に取り組んでいくのか、お聞かせください。
ページの先頭へ
地下鉄の設備更新について
1)西神山手線は昭和52年1977年の開業で、今年開業35年になります。車輌の寿命は40年と伺っておりますので、そろそろ設備の更新を視野に入れて計画的に進めなくてはいけない時期がきています。
 港湾交通委員会で国家予算要望について報告がありました。現在の車輌の設備更新には、平成50年までに西神山手線で約1000億円、海岸線は300億円が必要であると試算されています。また車両更新だけではなく、随時、駅や変電所の設備更新も続けていかなければなりません。安全確保のために設備更新は必ず継続実施していかなければならないものですが、国の補助金を受けることができず、市からの出資を除く8割が交通局の負担となると伺っています。
「経営計画2015」では、「地下鉄施設・設備などの計画的更新・改修により、長寿命化・設備投資の平準化を図ることで、10%程度の経費削減を行う」とあります。今後の地下鉄事業会計の負担軽減、さらには一般会計の負担軽減を図るためにも、国への要望はもちろんのこと、交通局でも施設・設備更新について、できる限り経費節減に努めるべきと考えますが、ご見解をお伺いいたします。
2)先日、大阪市営地下鉄の長堀鶴見緑地線と今里筋線に乗る機会がありました。乗ろうとして大変驚いたのは、車両は大変小さいのですが、車両と駅のホームの段差が全くなく、隙間もないことでした。なさすぎていつもの入口の感覚と違っていて、戸惑ったほどです。
 今後新車両に更新をしていく際には、このような車両とホームの段差のないタイプの車両の導入も検討すべきではないでしょうか。できる限りの経費削減は必要ですが、一方で今里筋線のような他事業者が導入している最新技術についてバリアフリー・省エネ・エコなどの観点から調査・研究し、導入していくべきであると考えますが、いかがでしょうか。それに併せてホームの改良も必要になるかもしれませんが、多額の経費をかけることなく、段差解消に役立つような工事を施すことで対応ができるのではないでしょうか。
3)また新車両を導入する時期に、永年議論されているホームの安全柵の設置についても併せて検討すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
交通局のご見解をお伺いいたします。
ページの先頭へ
総合交通体系の整備について
 平成22年度決算特別委員会で、わが会派から公共交通のあり方について、交通局も主体的に公共交通のあり方を検討すべき、と指摘したところ「企画調整局や都市計画総局が中心的役割を果たしていくべきである」とのご答弁でした。
 平成24年度には「神戸市総合交通計画」を策定するために、市民や交通事業者なども交えた委員会をたちあげるとのことです。
 総合交通体系の整備には、これまでの市バス・地下鉄運営のノウハウを持ち、市民・利用者に直接関わっている立場である交通局が、主体的に計画策定に関わっていくべきであると思いますが、交通局として神戸市の総合交通計画はどうあるべきだと考えておられるのか、お伺いいたします。
(再質問)
 先日金沢に出かけた時に、JRの駅を降りるとすぐにバスターミナルがあり、目的地へのバスルートを簡単に探せるようになっていることに感激しました。
通常の生活路線に加えて、観光客用(といっても市民も乗っていいのだと思いますが)のワンコインバスがあり、大変便利でした。
 神戸にはシティーループがすでに運行されています。新たにワンコインバスといってもイメージがわかないかもしれません。現存のシティーループがダウンタウンを網羅する長いコースだとすると、もっと短いルートの観光用路線を整備するよう考えてはどうでしょうか。例えば北野地区は観光客も多いですが、勾配のきつい坂道の上に住んでいる人たちにとっては駅までの公共交通機関の確保は切実な問題です。灘駅から摩耶ケーブル乗り場までのバスは、観光客用に計画されたと思いますが、市民の買い物の足としても使えるようコース設定されています。
 岡本地区では「くるくるバス」が走っていて好評だと伺っています。市民の生活に密着した短いルートのバスはこれから市民生活に欠かせない都市装置として価値があると思います。
交通局として市民の要望を拾い上げた総合的な交通施策を組み立てて、それを提案していく必要があると思いますが、ご見解をお伺いします。
市バス運転手のサービスやマナーの向上について
 市民の足である市バスは、乗客と運転手がとても近い関係にあり、サービスやマナーが良いと乗客も乗るたびにありがたい気持ちになるものです。サービスやマナーの質の向上は、乗客増につながる大切な要因だと言っても過言ではありません。
市バス営業所委託に関する評価委員会の報告書によると、各委託営業所について、多角的な観点で委託事業者の評価がされており、その評価結果をもとに今後も引き続き改善を必要とする点が報告されていました。交通局として各委託事業者が乗客に対して、より質の高いサービスを提供できるよう管理していただきたいと思います。
 この報告の中では、「交通局として委託営業所の評価にとどまらず、評価の視点・方法を直営営業所でも活用されるよう望みたい。」とあります。市民にとっての市バスは、直営・委託営業所の区別なく「市バス」です。委託営業所のみならず、直営営業所についてもこういった評価の視点を活用して、交通局全体としてサービスやマナー向上に努めるとともに、さらなる安全運行に取り組んでいくべきだと考えます。直営営業所が率先して接客応対や社内アナウンスなどのサービス向上や快適な乗り心地の提供に努めることで、委託営業所も含めた交通局全体の底上げになると考えます。ご見解をお伺いいたします。
(再質問)
 首都圏から神戸に帰ってきた時、私たち家族は皆、バスの運転手さんの応対がとても温かくて嬉しいと感じました。しかしながら、それは私鉄のバスだったようで、どうも神戸市バスの運転手さんは愛想が悪いように思います。
 例えば「車が動いている間は席を立たないでください」ではなく「停留所に着いてバスが止まってから安全を確認して席をお立ちください」というアナウンスにするとお年寄りがあわてて立たなくてもよくなるのではないでしょうか。
降りる際に「ありがとうございました」と声をかけてくれると乗客も「ありがとう」と返せるので、お互いに気持ち良くなるのではないでしょうか。
 中央区では交通事情にもよるのでしょうが、市バスの信号無視を度々市民の方からご指摘いただきます。運転の荒い市バスに乗って怖い想いをしたこともあります。
 バス車内での気持ちのよい接客を心掛けるアナウンスの徹底や、運転技術向上、交通法規遵守の徹底など、バス運転手の研修を改めてしっかり行うべきだと思います。研修の頻度、内容などについてお答えください。
ページの先頭へ