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発言記録

海上アクセス株式会社の今後の運営について
 海上アクセス株式会社については、航路再開にあたって債務整理を怠り、結果的に多額の債務および累積損失を解消するために、民事再生手続きがとられることになったことは、大変遺憾に思うところです。当局においては今後2度とこのような事態が生じないよう、深く反省をしていただきたいと思います。
 しかしながら、外郭団体あり方検討委員会の検討過程において、ベイ・シャトルは、公益性を有する非常に有効な交通手段であることが明らかになったとも言え、さらなる活用と神戸経済への波及効果が期待されます。
 そこで、民事再生手続き後に、財務体質が改善した前提で、どのように利用客を確保し、またどのようにインバウンドの旅客を増加させていくのか、今後の具体的な見通しをお伺いいたします。
(再質問)
そもそも海上アクセス航路については、再開にあたり、採算面に不安や疑問の声があり、平成17年3月の第1回定例市会において、「収益性のある事業にも取り組む」ことと「国、県および関西国際空港株式会社に対して、同航路の運営に関する支援を強く働きかけること」を求める旨の附帯決議がされました。
 関西国際空港側の船着場の位置等利用者の利便性向上策を図っていくべきであるという議論もありましたが、これまでのところ全く実現にいたっていません。このたび、このような大きな改革に取り組むにあたり、やはり再開時に求めた「国、県、関西国際空港株式会社に対して、航路運営に関する支援を働きかけること」について改めて強く要望しておきたいと思います。
当局のご見解を改めてお伺いいたします。
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開発管理事業団と株式会社ニュータウン開発センターの統合を機にしたオールドタウン化への対応について
 外郭団体あり方検討委員会においては、主に内陸部で同じような事業を行ってきた開発管理事業団と株式会社ニュータウン開発センターとの統合の方針が示されました。しかし、この経営統合の方針は、海上アクセス社との再統合により海上アクセス社を救済するために行うものであってはなりません。あくまで、この2団体の統合による利点を活かした事業を今後展開していくことが重要です。
 現在、開発管理事業団が運営している団地内のサブセンターにおいては、オールドタウン化などの影響により、空き店舗が目立ち、賑わいが失われています。少子超高齢化社会を迎えて、近い将来「買い物難民」が生じるのではないかと心配です。サブセンターの空き店舗解消を消極的な「対策」ととらえるのではなく、社会情勢に合わせた新しい事業展開を進めていくべきです。
例えば、ニュータウン開発センターが運営する駅前のショッピングセンターと適切な役割分担を行い、サブセンターを高齢者向けに特化していってはどうでしょうか。高齢者向けの生活必需品、食料品などを扱うコンビニ的な小店舗で日々の買い物ができるようにしたうえで、買い物に出てこられない人のために宅配サービスを用意して、地域コミュニティの核としてサブセンターを活性化させていくことは時代のニーズを先取りした施策ではないかと考えます。
開発管理事業団とニュータウン開発センターの統合後、どのように市民生活にプラスの効果が生じる経営を進めていかれるのか、具体的な経営ビジョンをお伺いいたします。
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客船誘致による地元での取り組みについて
このたび神戸港過去最大の客船である約14万トン、乗客乗組員合わせると4000人を超えるという「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」の寄港が決まり、とてもうれしく思っています。一方で、観光客をどのように受け入れ、おもてなしするのか、市全体として具体的な取り組みが見えてきません。一度に2000人以上の観光客が入管手続きをすませた午後4時ごろから神戸のまちに繰り出す予定だと聞いています。まち歩きをしたいというご希望が多いとのことで、地元商店街に受け入れ協力してもらい、大いに神戸の経済を活気づけなければなりません。
地元商店街との連携などは産業振興局の所管と伺っておりますが、商店街までのシャトルバスサービスや商店街でのおもてなしなど、この機会に様々な取り組みを官民一体となって積極的に展開する必要があります。以前にも大きな客船の入港に合わせて元町商店街で受け入れをしていただいたことがありますが、兵庫県の補助金の申請をして受入体制を整えたとのことでした。
みなと総局は、産業振興局と連携して地元の協力を得ながら神戸市経済の発展に積極的に取り組んでいくべきだと考えますが、ご見解をお伺いいたします。
再質問)
 クルーズ客船と同様に、神戸港内にある遊覧船も神戸港に親しんでいただき神戸の魅力を感じていただける大切な観光資源です。先日、神戸港のある遊覧船事業者が経営難になり、係船料を滞納しているとの報道がありました。神戸市との関係において、こうした事業者に対する日頃の経営状況の確認や指導はどのように行っているのでしょうか。国など関係機関と情報連絡を密にして、迅速に必要な対応を取り、神戸港の観光に与える影響を最小限にとどめる必要があるのではないでしょうか。
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神戸の玄関口の整備について
 先ほどお伺いいたしました客船誘致にも関係しますが、神戸に客船でお越しいただいた旅客の玄関口になるのがポートターミナルです。この施設は非常に老朽化しており、雰囲気が暗く殺風景で、神戸の第一印象を損ねるのではないかと思います。先日の大阪から神戸への『パシフィック・ビーナス』の体験乗船会の後に開かれた講演会や懇親会も、会場がもう少し居心地のいい場所であったら、もっと多くの方が参加してくださったのではないかと残念です。
 ポートターミナルの改修は相当大規模になり費用がかさむので、計画的に実施していくべきものだと思いますが、せめて早急に照明や設備の配置を工夫してはいかがでしょうか。私たちもボランティア通訳として、ポートターミナルで観光案内をさせていただいていますが、入管手続きをして出てきた大変暗い場所に観光案内所があり、「もう少し明るい雰囲気なら気持ちよくご案内できるのに」とよく仲間と話しています。
以前も産業振興局に提案させていただきましたが、入船時のおもてなしの取り組みについては、それほど経費もかからずに工夫しながらの対応が可能だと考えます。寄港した時に「神戸へようこそ!」という明るい、高揚感にあふれた歓迎ができれば、神戸の印象が良くなるのは間違いありません。
一方、ベイ・シャトル乗り場である空港島の公共船舶待合所も同様に大変殺風景であり、これから海外に出かけるという高揚感を感じません。ベイ・シャトルは中国などアジア各地からのインバウンド利用客が増えており、これからも更に増やしていこうと計画しているのですから、神戸の玄関口としての整備が必要だと思います。ベイシャトル乗り場においては、待ち時間が最長1時間になることもありますから、居心地のいい空間を整備することで、リピーターの確保につながるのではないかと考えます。
神戸の玄関口としての整備についてお考えをお聞かせください。
要望)
客船の船長に伺うと、「山をめがけて中突堤にまっすぐ入ってくる神戸港は世界で3本の指に入る美しさ」とのことです。市章山、錨山、ポートタワー、海洋博物館、ホテルなど、中突堤は神戸のランドマークと称される素晴らしいインフラをすでに持っています。中突堤を浚渫し再整備して、大型客船を中突堤に誘導することも視野にいれて検討していただきたいと思います。
先日の講演会では「世界的ブームのクルーズ観光の現状と地域経済活性化に及ぼす影響」として様々なお話を伺いましたが、その中で7万トン2000人乗りのクルーズ客船が、一週間に一度定点定期クルーズをしたとすると、起点港で年間200億円、寄港港で年間20億円という経済波及効果が推計されています。
起点港:乗客の前後泊・観光消費、乗組員観光・移動消費、食料品・船用品購入、陸上要員人件費、港湾使用料・その他港費寄港港:乗客・乗組員の消費、港湾使用料・その他港費
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津波・高潮対策について
 津波・高潮対策については、防潮堤の総延長60㎞を「2015ビジョン」に掲げる「平成25年度に95%の整備」という目標を1年前倒しで24年度で達成すべく予算を確保したいとのことです。ハード面は一定の整備が整いつつありますが、運用面では、市内約200か所ある防潮鉄扉の閉鎖体制はどうなっているのでしょうか。200か所のうち、おおむね1/3程度は市の直轄ですが、その他は地域の自治会や企業のご協力を得ることになっていると伺っています。神戸市直轄以外のところも含めて、休日や夜間、いかなる場合にも的確に対応することが可能なのでしょうか。現在の体制について、お伺いいたします。
(再質問)
 鉄扉を完全に閉鎖して万全の防災体制を整えることができることが理想ですが、必ずしも予想通りの事態とならないのが災害です。台風による高潮の場合は準備時間がありますが、津波の場合は到達時間との闘いです。
昨年の東日本大震災でも防潮扉を閉めようとした消防団員の方々が多く被害にあわれたときいています。閉鎖作業を担う神戸市職員を含め、自治会、消防団、企業、あるいは周辺の住民の方々の人命を最優先とした対応が必要になってくるのではないでしょうか。
 災害の現場にあっては、津波の規模や到達時間などの正確な情報が迅速に現場にも伝わることや、現場と本部がいかに連携して瞬時に的確な判断をくだせるかがカギになると思いますが、どのような対応をとることになるのでしょうか。お伺いいたします。
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要望
 わが会派が継続して提案しております「光の都」神戸、および神戸時間の実現については、本会議でも質疑させていただき、「都市計画総局を中心として建設局・みなと総局など関連部局が連携して夜景景観形成に取り組む」とのご答弁をいただいておりますので、改めて海上保安部などとの協議を踏まえて、みなと総局としても神戸大橋のライトアップなどに積極的に取り組んでいただくよう要望しておきます。
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まとめ
 みなと総局は、ポートアイランドの創成期からまちづくりを担ってきました。コンテナバースに大学を誘致した際に通学路として大歩道橋も整備されましたが、以前には港湾労働者だけが利用していたという中公園駅から西へ向かう狭い歩道橋もあります。いずれの歩道橋も少し多くの雨が降ると、水はけが悪く歩道橋を歩けないので水たまりを避けて横断歩道を使うしかなく、計画と現実が違ってしまっている状況があります。
今8000人以上の大学生が通うようになったキャンパスエリアとポートライナーの駅の間の人の流れは毎年変化してきています。ポートアイランド2期の医療産業都市への企業集積も新しい人の流れを作り出しています。絶え間なく変化するまちの実情を踏まえたまちづくりを進めていただきたいということを要望しておきます。
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