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発言記録

神戸の夜の賑わいづくりについて
ナイトタイムエコノミーとは、夜間の経済活動のことで「夜間市場」とも呼ばれ、主な時間帯は午後8時〜午前3時を指すようです。最近では飲食店の24時間営業が短縮されるなど、夜間の経済活動については縮小のニュースが増えてきました。しかし、訪日外国人に「日本旅行で不満だった点は何か?」という質問をしてみると、言葉が通じないことや費用の割高感に次いで「ナイトライフ体験」に不満を抱いているという結果が出ています。
神戸で夕食を済ませて午後8時過ぎて街に出ると、都心と言われる三宮、元町でもほとんどの物販の店は閉まっており、閑散としています。海外では、食事をした後、宿泊先に戻るために歩いていると、ショッピングできる店もまだ営業しているので、買い物ができます。台湾では毎日夜市があり、食事も買い物もできます。神戸の街は夜が早くて寂しい、よく言われることがあります。
そんな神戸で11月10日、三宮センター街で一夜限りの懐かしのディスコが開催されました。ほとんどSNSやFBなどのインターネットでの広報だけだったようですが午後8時開始から大変な盛り上がりとなり、午後11時まで老若男女が楽しく踊っていました。予想より人出が多く、ガードマンが人の流れを整理するのに大変そうでしたが、個人的には、神戸の夜の賑わいとしてはとても良かったと思っています。
11月25日には大丸東の旧居留地でNight Marketも開催され、少し寒かったですが多くの方が食事をし、ワインなどを楽しみながらお買い物もされていました。毎年、7月には元町商店街全域で「元町夜市」が開催され、歩くのも大変なくらいの人で賑わいます。ここ数年は「ワインアベニュー」も開催され、やはり多くの方が集まってこられます。5月の078も盛り上がりました。
今回、第4金曜日プレミアムフライデーに合わせて、神戸市立博物館を筆頭に周辺のミュージアムが夜9時まで開館することになり、「我が意を得たり」と嬉しく思っています。
国は訪日外国人向けの観光施策としてナイトタイムエコノミーを推進することで、観光事業の成長や地域活性化、経済成長に繋がると見ています。ただ、ナイトタイムエコノミーを推進していくためには、店舗や公共交通機関の営業時間の拡大が欠かせません。ナイトタイムエコノミーは夜の時間帯がメインであるために、マイナスなイメージを持たれがちです。しかし、警備体制や規制の徹底により、安全で新しい娯楽サービスとして成長していくことが期待されています。今後は、観光の時期などに応じて柔軟に営業時間を変更する、地域を限定した夜間イベントを開催するといった手法が有効になるかもしれません。せっかく素晴らしい夜景が楽しめる神戸なのに、視点場へのアクセスが不便だったり、街に戻ってからプラスアルファの楽しみがなかったりするために神戸に宿泊する観光客が少なく、大阪に滞在して神戸には日帰りでくる観光客が多いとも伺います。観光客はもちろん、市民も楽しめる「大人の上質な夜の賑わい」を民間と協力しながら創出することは、神戸の魅力アップにつながるのではないでしょうか。市長のご見解をお伺いいたします。

(再質問)
海外では、ニューヨークのブロードウエイや、ロンドンの劇場街など芸術文化の中心であり、ナイトタイムエコノミーを牽引している場所があります。都市によっては、「ナイトタイムメイヤー」と呼ばれる責任者を設けて、交通整理や営業許可などを一手に引き受けるという市もあります。
民間が主体となって実施する夜間イベントに対し、許可など必要な手続きにかかる負担を軽減する工夫や、観光客が夜間遅くまで滞在できるような深夜の交通手段の確保など、ナイトタイムエコノミーを進行するうえで必要となる環境整備を合わせて実施する必要があると考えますが、いかがでしょうか。
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ヘルプマークについて
ヘルプマークは2012年、人工関節を使用していた東京都議が提案し、東京都が作成したのが始まりで、周囲の人に電車やバスの座席を譲る、駅や商業施設で困っていたら声をかける、災害時に避難を支援することなどを呼びかけるものです。縦8.5cm、横5.3cmの長方形の樹脂製のプレートで、カバンなどにつけるようになっています。赤地に白で十字とハートがデザインされており、助けを必要としていることや支援の気持ちを表すためにつけるものです。カードの裏面は、「私が手伝ってほしいこと」を自由に記入できるようになっています。障害者手帳の有無にかかわらず、導入自治体の福祉担当窓口などで該当する希望者に無償で配布されています。
兵庫県では「譲りあい感謝マーク」が先行しており、関西広域連合でもヘルプマークは各都道府県の独自マークと並行して推進していくという議論があったようです。しかし、今年7月にヘルプマークがJIS改正で規格にも追加されたこともあってか、既に福岡、千葉、京都、大阪、和歌山、奈良、徳島などの多くの都道府県でヘルプマークの採用が決定し、この分野におけるスタンダードとなりつつあります。
「譲りあい感謝マーク」は、平成23年に導入された全国的にも先駆的な取り組みであり、コンセプトは非常にいいものだと思います。しかし、利用対象が身体障害者手帳の所持者や難病患者に限られていて厳格すぎるようですし、認知度も低いのが現実です。可愛いキャラクターであるものの、一見してマークの意味がわからないデザインも課題だったのではないかと思います。
周囲の方の配慮を求めるために、厳格な要件は必要なのでしょうか。また、全国で統一したマークでこそ利用する意味、認知度の拡大が期待でき、このようなマークを兵庫県が独自に推進していく優位性・必要性を感じません。
今後、ラグビーワールドカップ2019、東京オリンピック・パラリンピック、ワールドマスターズゲームズ関西なども開催が予定されており、全国統一のマークが採用されることの意義は大きいと考えます。
そこで、神戸市としては、「譲り合い感謝マーク」にこだわらず、ヘルプマークの無料配布を検討すべきと考えますが、市長のご見解をお伺いします。

(再質問)
垂水区では、地域の障がい者に関わる関係機関で構成される「垂水区地域自立支援協議会」がヘルプカードの配布を始めています。先日スーパーマーケットでヘルプカードを首からかけている人に会いました。レジの人が、丁寧に対応されているのを見て、これが大事なのだと思いました。垂水区独自の取り組みなのかもしれませんが、全市的に展開していくことはできないでしょうか。
(本質的なもの)
・助けて欲しいことがある人が、その「意思をわかりやすくする表示するためのツール」であること
・それを見た人が「具体的にどういう行動をすればいいか」を理解していること
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DVと児童虐待への支援体制について
2015年の兵庫県のDV相談件数は17,928件と年々増加しています。しかし実際に保護された件数は174件にとどまっています。多くの女性がDVに悩んでいるものの、その後の住居や経済的見通しが立たないために、暴力に耐え続けているのが現実です。DVはそれを目撃する子供にとっても心理的虐待であり、子供たちの心身の健やかな発達を妨げ、地域社会にも大きな影響を与える重要な社会問題です。
DV被害者の女性もその子供も精神的ダメージは大変大きく、多面的なサポートが求められます。また、一時保護をする必要がある場合には民間シェルターで保護をお願いすることもあると聞いております。心身の安全の確保が第一に求められますが、少し落ち着けば生活の安定が必要になり、生活保護の手続きなども必要になります。子供たちは学校に通えないこともあり、学習機会を奪われてしまうことがあり、個別の学習支援体制も求められています。
現在、神戸市ではDV対策は市民参画推進局、児童虐待対策はこども家庭局、生活保護は保健福祉局、学習支援は教育委員会と、複数の部局がDVと児童虐待の対応にあたっています。
被害者にあった母子を早期に救済し、しかるべきサポートを進めるためには、窓口を一つにし、現在の部局間連携での対応ではなく、組織の再編を含めて検討すべきだと考えますが、ご見解をお伺いいたします。

(再質問)
兵庫県のシェルターは公営公設で運営されていますが、厳しい県の基準に合わなければ民間シェルターで保護することになります。民間シェルターは神戸市からも少し支援をしていますが、基本的には寄付で賄われており、運営は大変厳しいものの、母子を助けたい一心で活動をしてくださっています。神奈川県や横浜市の取り組みを伺うと、公設民営や、公営住宅の目的外使用など官民連携が大変進んでおり、県市が連携してサポート体制を整えています。
内閣府の調査によると民間シェルターへの支援については、平成28年度見込み額で、神奈川県は5750万円の財政的援助をしているのに対して、兵庫県では323万円となっています。歴史的にその地域特有のニーズがあって進められてきたのだとは思いますが、増え続けるDV被害者とその子供たちの安全で安心な生活を確保するために、神戸市が兵庫県とどのように連携していくのか、県と市の事業分担を改めて見直して、漏れのない支援を進めていくべきだと思いますが、お考えをお伺いいたします。
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中央区の公共交通について
1)まず、南北交通についてです。
中央区は神戸市の中心に位置し、鉄道、バスの東西交通は発達していますが、南北交通は整備されていません。山手幹線から北の地域にも多くの住民が住んでおられますが、買い物も通院も南北に移動して、中心市街地あるいはHATやポートアイランドにある病院まで行かなければならず、元気に歩ける間はいいものの、歳を重ねてくると大変困っていらっしゃる方が多いのが現実です。日々の外出のたびにタクシーを利用する余裕はない、という声をよく聞くようになりました。灘区で導入された「坂バス」や東灘区の「くるくるバス」のように小さくても定期的に走るバスや、垂水区の「しおかぜ」のようなサービスが地域ごとに検討できないものでしょうか。地域の声があがり、地域の方々の運営力があれば対応できるということになっていますが、行政からも今一歩踏み込んだ支援が必要になってくると考えますが、ご見解をお伺いいたします。
(2)次に、ポートライナーについてお伺いします。
これまでに何度も指摘してきて、現在できるベストのダイヤを組んでいただいており、課題であったポートライナーとバスの定期券共通化も含めて、中学生のバス通学実験もしていただいていることは十分に理解しています。しかしながら、学校の誘致により、大学生、中高生も増え、医療産業都市への進出企業の増加や医療機関の移転により職員も患者も増えたうえに、3空港一体運用が始まると神戸空港利用者もさらに増えることが予想される今、抜本的な輸送力増強を考えなければならない時期だと考えますが、市長のご見解をお伺いいたします。

(要望)
観光に大きな役割を果たしているシティーループですが、道路が狭くて通れない箇所があるために、北野工房から北に上がって一方通行を東へ通り抜けることができません。このルートで公共交通が確保できれば、北野在住の市民にとっては大変便利になるとは思うものの、現実的には難しいと理解しています。
今あるバス路線に小型バスを導入して、小回りの利くよう工夫をしたり、長い路線を短く切ったり、枝分かれした南北ルートを新設して、ニーズに合わせて走らせることもできるのではないかと思います。さまざまな角度からの検討を要望しておきます。
ポートライナーは、例えば6両編成を8両編成にすると駅施設も全て改造が必要になり、大変な経費がかかりますが、輸送力増強をしておかないと、今後の需要に追い付かないことになりかねません。早急に対策をとることを要望しておきたいと思います。
市職員OBがナイトメイヤーや地域交通の担い手に!
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