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平木ひろみ 医療・福祉

医療と介護・福祉の連携神戸医療産業都市神戸市がん対策基本条例

医療と介護・福祉の連携

 日本は世界の中でも特に超高齢化が進んでいます。今後、神戸市においても、地域における医療と介護・福祉の連携をどう進めていくか、様々な検討が必要な時期に来ています。

 2013年末、イギリス・バーミンガムにあるソリハル精神保健研究所を訪問し、イギリスで導入が進んでいるメリデン・ファミリー・プログラムについての調査を行いました。このプログラムは、精神障害者のみでなく、家族も含めたケアの方法について学び、実践していく支援手法です。統合失調症患者が再入院に至るまでの期間を長くすることができた、などの検証に基づいて作られており、今後、注目される精神障害者施策の一つとして推進されているものです。他にも、摂食障害、うつ病や認知症についても効果があるという研究成果も出ており、同様の課題を抱えている日本でもその効果が期待されています。在宅における家族支援の成果は、予算の削減にもつながることが期待されますし、加えて、若年層に対する疾患別の対応や認知症患者の増加に備えるためにも、この家族支援プログラムに対する理解を深め、神戸市でも導入できないか、ぜひ検討したいと思います。

 デンマークの医療・介護は、日本の特養にあたる高齢者福祉施設から、在宅ケアへ移行が進められています。神戸市で今後進めようとしている在宅ケアの参考とするため、現在の高齢者医療介護の状況と在宅ケアとの接点などを調査し、国が全て費用負担する制度に感心したものの、日本では税金で全てを賄うことは現実的ではありません。日本の介護も超高齢化社会を控え、必要な介護を受けながら家族も介護疲れにならないで過ごすための介護サービスのさらなる充実とともに、介護労働者の雇用環境改善が必要です。そして認知症予防や、認知症を発症しても穏やかに暮らせる環境を社会的に整えていく必要があると思います。

 また、高齢の方や、事故による障害など車椅子や介護ベッド等が必要になった場合、必要な福祉器具が提供され、症状を悪化させずに、状態を保持する予防のために利用するという福祉器具の利用制度も整えるべきです。神戸医療産業都市の中でも、高度先端医療の研究とともに、こういった福祉器具の研究開発や市場拡大といった産業化を進めながら、人の生活を支えてくれる福祉器具の安全な提供を進めていく必要があると考えます。

 ホスピスは入院して最期の時を迎える場所ではなく、全人的苦痛を取り除くという専門家チームによる素晴らしい緩和ケアがなされる場所です。在宅サービスと入院とをうまく組み合わせ、その地域における緩和ケアを推進していることも学びました。医師を含めた専門人材養成など長期間にわたっての制度整備などの必要性があると痛感しています。

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