緑の山、青い空、紺碧の海。そして太陽の輝く町。わたしたちの町「神戸」、いついつまでもそんな町であってほしい。
たしかに,わたしたちが祖先から受けついだ神戸の町は素晴らしい町であつた。しかし、この町をとりまく空気や水、それは無限ではない。環境との調和に欠けた経済の発展と文明の進歩は、空や水をよごし、わたしたちの町を住みにくいものにしようとしている。
わたしたちは、神戸の町を、平和と安全が守られ、自然と文化の融合した最も人間性ゆたかな町にしたい。そしてそれを、わたしたちの子孫に引き継ぐべき義務がある。
1972年は、世界の環境元年といわれている。
この時にあたり、わたしたちは、あらゆる市民、市、事業者の総力を結集して、環境破壊の波を阻止し、わたしたちの共有財産である愛すべき郷土を「人間環境都市」として築き上げることを決意し、ここに神戸市民の名において宣言する。
昭和47年7月31日
(神戸市環境局HPより)
(神戸市環境局HPより)
神戸市がこんな先進的な宣言をしたことをご存知ですか?
残念ながら、神戸市は全国の政令指定都市の中で、家庭系ごみの排出量が一番多いワーストワンという現状です。これは市民である私たち一人ひとりが、少しずつ気をつけていけば、きっと改善できることです。
30年以上も前に「人間環境都市宣言」をした先進的な神戸市に住む私たちが、今改めて、環境に配慮した街づくりに取り組んでいく時期に来ていると思います。私たちが子孫に残したいのは、どんな郷土でしょうか。皆で考えて街づくりを進めて行きましょう。
「歩きたばこ禁止条例」が制定されました。歩きタバコによる受動喫煙をなくし、ポイ捨てもなくして、美しい街をつくる努力を市民皆で推進したいものです。
平木ひろみ