私は以前から「雑紙」はサイズがまちまちで縛りにくく面倒なので「燃えるごみ」に捨ててしまう人が多いと思っていました。鎌倉市では「袋に入れてガムテープなどで止めてあるものは雑紙とみなす」という収集方法をとっています。川崎市でも「紙袋に入れる」「包装紙で包む」「紐で結ぶ」のいずれかの方法で出すことになっています。神戸市の収集方法も「市民が出しやすい方法」を工夫して提案しなければ、市民の生活で「当たり前に分別」して「資源として排出」することが定着していきません。他都市も参考にして、随時変更することで資源化を促進することができると思います。実際に神戸市でも始まってみると、家庭の実感として「燃えるごみ」の量が本当に少なくなりました。ごみの減量は分別から始まるのは、市民一人一人が目にみえて感じられることです。
「古新聞」収集も同じではないでしょうか。現在、各地域団体の活動として収集をされているため、回数にはばらつきがあるようですが、月1回の収集では、家に古新聞を置いておくのにも困り、収集日に収集場所に運ぶのも大変で、ついつい少しずつ「燃えるごみ」として出してしまう高齢者の方々が多くいらっしゃいます。以前私が住んでいた川崎市では、週に2回の収集がありました。1回は地域の公立小学校PTA、1回は公立中学校PTAの収集です。もちろん保護者であれば意識して協力しますが、地域の方々は子どもが当該学校に通っていなくても、どちらの曜日にでも誰でも出せるので古新聞回収はすっかり地元に定着しました。住民は週2回の収集があれば、気軽に出せますし、PTAは資金が少しでも集まるので一石二鳥です。それに加えて、販売店が無償で各戸まで取りに来てくれるシステムもあり、どうしても自分で収集場所まで運べない方々は、この各戸収集を利用されていました。神戸市が新しいルールを徹底し、資源は資源として回収し、ごみを減らそうとしていくならば、収集回数を増やすことが必要です。地域活動資金として使える助成金を増やすことは予算の問題がありますが、税金が地域に還元されるということをもっと広報し、地域団体に収集回数を増やすよう呼びかけていくことにももっと力を入れていくべきだと思います。
月に1回収集の古新聞と、週1回とはいえかさばる容器プラスチックの量を考えると、我が家の一角が「ごみ置き場」になってしまうようで、気が重くなります。主婦の感覚からしても分別効果から考えても、まだまだ収集回数は増やす必要があると思います。
クリーンステーションの設置については、地元自治会からの要望で行うことになっており、移設や廃止についても同じです。現実には、あちらこちらで不法投棄やマナー違反などのトラブルが多く発生しています。ごみ排出マナーが悪いステーションを移設したり、廃止したりするにあたっても支障をきたすことがでてきました。クリーンステーションの性格上、地元自治会との話し合いが重要なことは理解しますが、自治会がない地区でのクリーンステーション対策はどうするのか、神戸市の柔軟な対応が必要不可欠です。